06 April 2011

8期生卒業おめでとう!

先日たかのり君とせい子さんが卒業しました。ISMPの1年コースを卒業するのは2番目のグループです。以前は最長6ヶ月でした。あまりの忙しさにもう少し余裕をと思い1年にしましたが、同じようにあっという間に終わってしまいましたね。

今回の卒業生は、前半は長編映画2本のプリプロとプロダクション参加で忙しく、後半は自分たちの作品の製作に追われる日々でした。撮影準備や編集の為、学校に朝までいる日々が続いていたのは、6ヶ月コースの時とあまり変わっていませんでした。

最後にこの1年で学んだことをレポートにして提出してもらいました。上映会の為の作品の仕上げに大わらわの時のレポート提出だったにもかかわらず、二人とも非常にしっかりとしたことを書いてくれたのには驚きでした。

観客を視点を考えての作品作り。編集の重要性と可能性。音の重要性と可能性。アクターの演技のリシェイプや、登場人物の心情の伝え方等々。これだけのことを1年間で学び取ってもらえれば、教えている側としては文句なしです。アメリカのどんな映画学校の卒業生にもひけを取らないばかりか、おそらくそれらの人よりももっと学び取ったことが大きいだろう自信を持って言えます。

東北地方での大惨事のため、今テレビやラジオで毎日のように日本のことが話題になっています。日本にいる外国人の意見でよく耳にするのは、日本人がいかにグループ重視の国民かということ。そしてそれが一番顕著に現れるのが、こういった災害時だそうです。みんなで助け合う、みんなで乗り切るといったことが、日本人が得意とするところなのです。

映画製作にもこういった日本人的特徴がよく現れます。映画の撮影が終わりみんなの感想や意見を聞くと、まず飛び出すのが、多くの人の協力があって成し遂げられたという感謝の気持ちです。俳優さんや卒業生、そして多くのボランティアの力があってこそ作ることができましたという感想は、日本人ならではの意見だなといつも思います。

何か偉業を成し遂げた時他国の人なら、自分がやったと主張する人が後を絶たないであろうところなのでしょうが、みんなでやりましたというのが日本人の素晴らしいところです。こう考えると映画製作って、日本人にむいている作業だなっと感じます。映画は一人では作ることができないからです。

今週から新学期が始まりました。震災の影響で新入生のスタートが若干遅れていますが、それも忘れてしまうくらい忙しい日々がまたすぐにやってきます。新たな出会いと発見を与えてくれる新スタートに期待しています。

ちさこ

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